ふじようちえん

2014年1月31日 園長だより

2014年01月31日 / 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ
 
 芝の緑におおわれ始めた園庭にケヤキの冬木立の陰が出来て、緑と黒のコントラストが鮮やかに映っています。こんな美しい風景、自然からの贈りものですね。
寒さもピークを迎えていますが、皆様いかがお過ごしですか?

水を張ったバケツを外に置き、バケツ氷作りをしています。子どもたちへの冷たい氷体験プレゼント、さわったり、割ったりして冬を感じてもらえばと思います。強まる寒さの中、氷は日増しに厚みを増してきました。冷たく丸い氷を手で持ち、鏡のようにして顔をのぞかせているお友だちもいます。まさに、冬に育つ子どもたちですね。

子どもたちは、屋根上で元気に縄跳びをしています。“見て、見て”の元気な声に振り向くと、縄を大きく振りかぶり、大きく一歩、縄をまたぐ様にジャンプして、縄跳びをしています。なんとか一回跳べた(!?)縄跳びに自信満々のいい顔をしていました。誰でも最初はこんな感じで始まります。これから毎日練習して、縄跳びが上手なお友だちになって行くことと思います。

『あさって、机が来るの!!』というお友だちの目がキラキラと輝いていました。
また、『今日、早起きしたの』小学校への準備でしょうか?お友だちが教えに来てくれました。ランドセルの色を聞くと、すぐに人だかりができて『私は、ピンク。僕は黒!!』の声、声、声。年長さんは小学一年生になる期待、夢と希望でいっぱいですね。
同時に、残り少ない幼稚園の時間、一日一日を大切に過ごして欲しいと思います。

 インフルエンザが流行り始めています。基本的なことで恐縮ですが、うがい、手洗い、マスクをしっかりしましょう。学級閉鎖等々で皆様にはご理解、ご協力を頂きありがとうございました。今後とも、予防とその終息に向け対応して参ります。
ご家庭と幼稚園で力を合わせて頑張って、子どもたちを守って行きましょう。

≪親子関係の縮図≫
劇発表会もまもなくですね。以前にもお話させて頂き、重なりますが劇への私の思いを再度、お伝えさせて頂きます。
子どもたちは、力を合わせて一所懸命に練習しています。最初、劇のお話を理解し、そして、自分の役になりきり、台詞を覚え、出番を待ち、立ち位置を確認し、自分の台詞を言う、台詞を言う順番に緊張したり、歌ったり、踊ったり、人前で劇を演じることをしながら、みんなで劇に取り組んでいます。
きっと、当日は、練習で頑張った以上に、達成感、満足感、そして、それぞれに自信がつくことでしょう。演じて育つ、それぞれの自立への一歩になると信じています。
ただ、この劇発表会、残念ながら親がいくら心配しても演じるのは子どもなのです。親は、観客席からは見守るだけで、何もしてあげられないのが現実です。結局、親って、育っていく我が子を見てあげることしかできない存在なのかもしれません。人生の親子の立ち位置の縮図が劇発表会?かも知れませんね。
でも、きっと心配する親の気持ちをよそに、練習の成果を発揮して、しっかり演じてくれることでしょう。ご家族で、お子様の成長、そして、劇をハラハラ、ドキドキ、暖かく見守って頂ければうれしいです。

≪恵方巻き≫
ここ数年、コンビニを中心に恵方巻を節分に食べることが昔からの風習のように伝えられています。少なくとも私の記憶では、この多摩地域には無い風習です。
多くのメディアでは、今年の方角は・・・とか、食べ終わるまでしゃべらない・・・とか言う情報と共に、6倍のボリュウム感のメガ巻き、ステーキとファグラやトロといくらが巻かれたセレブ巻き(一万円)、パンにのりを巻いたユニークなものまで様々な情報をおもしろおかしく伝えられています。恵方巻きは、もともとは関西地方の風習とのこと、関西で尊重すべき文化なのだと思います。縁起を担ぎ、安心したい気持ちはよく分かりますが、若干、商業的になり過ぎ・・・文化はこんな形で拡がりを見せ、変化していくのも歴史だと思います。まぁ、今は、商業化?が文化を変えて行く典型的な事例のように感じていますが・・・。
地域文化を伝えていく役目があると思っている幼稚園としては、少々戸惑います。
やがて恵方巻きは、日本の古きよき風習となって行くものなのでしょう。現在でも昔からある風習みたいに思っていることには明治以降とか昭和になってから一般的になったものもたくさんあるとのことです。
 おいしい巻きずしも、恵方と言ってゲン担ぎ、みんながやると煽りたて、文化も変えても売れればいい・・・逆に言えば、本当のもの、本質を見る目を養うチャンスかもしれませんね。巻きずしは、嫌いじゃない、むしろ、大好きなんですが・・・。

≪空読み・知識と知恵の間を取り持つ・・・実体験≫
先日、色々な“空”を探して全国各地を訪問しているウェザーニュースのキャスター、今田様がご来園されました。以前、園舎見学会にみえて、ふじようちえんの園庭や屋根の上から見る空に感動して下さり、2回目のお越しです。その時、天気予報に関する様々なお話を伺いました。仕事的には、各企業様への天気情報の提供が主な業務と言われていましたが、その提供先が、なんと日本を代表する航空、鉄道、船舶、コンビニ、食品、衣料・・・等々、広範囲に渡る多くの企業様へのものでした。そしてまた、どの企業様も、社会に無くてはならない存在として私たちの生活を支えてくれている社会インフラとでも言うべき企業様ばかりなのです。例えば、波の高さや風の強さの予報が、船や飛行機の運航に大きく影響しますし、ゲリラ豪雨のように場所や時間を定めて出す天気予報においては、出し方一つで避難が遅れる等々、生命にも大きな影響を与えかねない程の内容なのです。
恥ずかしながら、入園式、卒園式、遠足や運動会、イベント開催日等々の天気は非常に気になりますが、普段はそんなに気にしていませんでした。洗濯物を外に干すか?帰宅時、傘は必要か?ぐらいにしか見ていなかった天気予報、社会が天候を基盤に動いている大きな側面を教えてもらい、なんだか天気予報を見る目が変わってきました。
その今田さん、ビルに囲まれた生活、空を見る機会が無い都会で『現代人は空を見ていない』と感じ、“空読み”(そらよみ)なる中高生向けの気象セミナーを各地で開催されています。例えば“幅が広めの飛行機雲が出たら、翌々日は雨”とか、“漁師さんがあの山に雲がかかったら雨”とか言う様々な状況から読みとる天気を伝えたり、色々な雲の名前や特徴、その雲が出現する状況を話しているそうです。でも、空の色や波の高さを見て感じてほしい・・・感覚的に分かってほしいと思っているのですが、中高校生にとっては受験勉強の延長上の一知識でしかなく、ちょっと残念とのこと。確かに詰め込み教育の勉強スタイルでは、状況を感覚的に捉えることに慣れていないのでしょうね。その点、すべてが新鮮な出会いである幼児期をおくるふじようちえんでは、屋根に寝転びながら、『あっ、あの雲、おむすびだ!!』と見つけて喜んでいる子どもがたくさんいます。雲一つから色々なことを創造する力に感動します。これからも、子どもを取り巻く様々な知識をただの知識の集約だけにすることなく、生活に役立つ知恵につながるようにして行きたいと思います。そして、それには、実体験を通じての経験こそがより重要になってくるものと思います。

≪Kinetic Sand≫
今、幼稚園で大人気の遊び道具?があります。園長席の前の金たらいに入れてあるKinetic Sand(キネティック サンド)と言う変わった感触の砂粘土です。98%の純粋な砂と2%のポリマーで出来ており、生き物みたいな動きもする砂のスライムのようなものです。手は汚れないし、水にも強く、抗アレルギーで安心、室内でできる砂遊びとして海外で広まっているそうです。とにかく一度さわって見て下さい。言葉では表現できないような新しい感覚が目覚める感じがします。
このように、子どもたちが育っていくこれからは、今は想像も出来なモノやコトが登場してくるものと思います。理由をつけて拒否するよりも、新しいものに柔軟に対応して行かなくてはなりませんね。年を重ねれば重ねるほど・・・ですかね。

園長だより vol . 133 (2014.1.31)