ふじようちえん

2012.3月1日 園長だより

2012年03月02日 / 園長だより

藤幼稚園のご父母のみなさまへ

 例年なら、水ぬるむ春、梅の開花も話題にのぼるところですが、一向に春の兆しは無く、むしろ、真冬に逆戻りしたかのような寒さの日が続いています。先日、青梅市に行ったら、『梅まつり』の看板はありましたが、梅の花は咲いていませんでした。これじゃ、梅まつりも困っちゃいますね。
 また、昨日は朝からの雪が降り、登降園時での安全も考慮して休園とさせて頂きました。子どもたち、ご家族様にご迷惑、ご不便をおかけすることになり、大変申し訳ございませんでした。なんと、園庭中央で25cmも積もりました。
 そして、今、園庭、屋根の上に子どもたちが走り回り、夢中で雪合戦や雪だるま、かまくら作りをしています。雪のすべり台も出来上がり、みんなで滑って、雪を存分に楽しんでいます。その分、お洗濯ものが増えてしまいましてごめんなさい。
 雪が降り、まだ春は遠くに感じます。今年は、みんなで寒さに耐え、春の訪れを楽しみにすることにしましょう。皆様も、お体ご自愛下さいませ。

 先般の劇発表会、お忙しい中、多くの方々にお越し頂きまして、ありがとうございました。親として、家族としてお子様の成長をそれぞれに確認する時間となったことと思います。そして、子どもの育ちに親が出来る事も感じて頂けた?かとも思います。“演じるのは子ども、親は見守ってあげることしかできない”とお伝えしてきましたが、劇発表会の会場に代表されるように、親子間の距離やその関係は、子どもが成長する様々な場面でも、基本的に同じではないかと思います。
 そんな思いを心の片隅において、親をやって頂けたら、子どもがより素晴らしく育つような気がしています。(独り言です)

 先月来、インフルエンザの流行で、その拡がりを防ぐために学級閉鎖や登園自粛のお願いをしましたとところ、皆様にご協力頂きまして、本当にありがとうございます。お陰様で欠席者数も減り、インフルエンザの流行も終息に向かったようでした。が、またここにきていくつかのクラスが学級閉鎖になるという状態になりました。インフルエンザA型が終わり、今度はインフルエンザB型が流行っています。園でも毎日の状況をお伝えしつつ、その予防と防御をしつつ、蔓延をどうにか防ぎたいと手洗い、うがい、部屋の換気等々を実行しています。ご父母、ご家族の皆様も、うがい、手洗いをしつつ、みんなで充分用心しながら、終息をするまでご協力の程、よろしくお願い致します。

≪やる気は続くよ?いつまでも≫
 『ランドセル買ってもらった!!』『学習机も来たよ!!』年長さんの部屋に入った時、多くのお友だちがキラキラした目で話してくれました。とうとうそういう時期ですね。
 私も興味があり、ランドセルはどんな色?と聞いてみると、従来の赤や黒をはじめ、紺、ピンク、グリーン、キャメルにピンクの縁取りしたもの、ストライプ模様とか…なんと豊富な色とデザインでしょう!! 想像するだけで、楽しくなりますね。そこで、また質問してみました。『ランドセルに学習机、後はお勉強するだけだね。小学生になったら、いっぱいお勉強する人!!』と尋ねたら、ハーイと全員手が上がりました。(写真を撮っておきました)
やる気満々、この意欲をずっと、ずっと持ち続けて欲しいですね。
 我が子の入学時、学習机を買ったんですが、宿題は茶の間のコタツでやっていたし、学習机の上は、何とかカードでいっぱいだったし、やる気と学習机、我が家の場合、中々、正比例しなかったと言う思い出があります。(我が家だけですから…)

≪遊びで育つ≫
 ある日の屋根の上、“たかおに(高鬼)”をしている子どもたちがいます。鬼に捕まらないように、それぞれに大きな四角い箱のような台(換気口の台)に駆け上がり、みんなで『キャー、キャー』騒ぎながら鬼から逃げています。屋根の上には遊具はありませんが、子どもたちは、それぞれ遊びを見つけ、ルールを決めて楽しく遊んでいます。特に、3学期になって、『何して遊ぶ?』の声から始まり、誰かがリーダーになり、役割も決めて計画を立てたりしています。お昼ごはんの時、そんな話をしながら食べているのを耳にしました。遊びながら子どもは育つと言いますが、遊びの中に、特に友だちとの関わりの中に、いろいろな育ちの要素が具わっているのです。遊びは、子ども、いや、人間を育てるための素晴らしい機能なのかもしれませんね。

≪小学校訪問と優しさ≫
 先日、年長さんは、近くの小学校を訪問させて頂きました。九小では今年、新入生をお世話する担当学年、今の5年生が手づくりの入場門を作って迎えてくれました。整列、あいさつの後、それぞれに5年生とチームをつくった年長さんは、たくさんの新聞紙をくず山に見立てた山の中から何枚かの絵カードを探しだし、一枚の絵を完成させるというゲームをしました。宝探しの要領で、手をつなぎ、一緒にゲームをして、みんなとても楽しそうでした。また、わずかな時間なのに、とても仲良くなっていました。5年生の皆さんもとても丁寧に、優しく接してくれました。

 本当に優しいなと感心し独断と偏見で勝手に“その優しさ”を分析してみました。確かに、今は兄弟姉妹が少ないし、兄弟姉妹の年齢差も2~3才位で近いというご家庭が多いのではないでしょうか?以前より、歳の離れた子どもたち同志が接する機会が少ないのだろうと想像しました。5年生にしても、5才離れた弟妹ぐらいの子どもたちとふれ合うことは、年下の子に“その優しさ”を発揮するチャンスだったのだと思いました。同級生同士では出せない優しさを活かせたお兄さん、お姉さんもたくさんいたことでしょうね。その証拠に、その後のゲーム、ジャンケン列車では、みんなでつながり、みんなとても嬉しそうに笑顔で楽しんでいました。
 さらに、幼稚園に帰って来てから、『早く、学校に行きたい!!』という声が多く上がり、益々、新一年生気分が増加したようです。

園長だより vol.106 (2012.3.1)